*************************************************************************** AutoCAD 2006/LT 2006 対応 HDI ドライバ (V1.0.0) 2005.3 富士ゼロックス株式会社 *************************************************************************** 1. はじめに 本ドライバは、AutoCAD 2006, AutoCAD LT 2006, および AutoCAD 2006 ベースの   デスクトップ製品でのみ使用するための、BrainTech 8181/8090、DocuWide 2050/   2051/6030/6050/5070 HDIドライバーです。 ここでは、本ドライバ使用時の注意制限事項などを記述します。 2. 他のバージョンのAutoCAD用HDIドライバをお使いだったお客様へ   本ドライバでは、それ以前のAutoCAD用HDIドライバから、[カスタムプロパティ]   のメニューを変更しました。   各メニューの詳細は、ヘルプでご確認ください。   【追加したメニュー項目】    ・作成された図面データとは別に、出力時にプロッタの制御を行うか否か     指定をするように変更しました。      ⇒[ドライバから出力制御する]のチェックボックスです。       この項目をチェックすると、その下のメニューが各機種に依存して       設定可能になります。    ・フォルダーを使って折りの指定をした場合、とじしろや折り調整等、     折りに関する他の設定が可能になりました。      ⇒[折り設定]のメニューで、設定してください。    ・長尺データを出力時、シンクロカットの指定が可能になりました。      ⇒[長尺出力のときシンクロカットする][長尺のサイズ]で指定して       ください。   【名称を変更したメニュー項目】    ・[付加メッセージ]を[ヘッダー]に変更しました。   【削除したメニュー項目】    ・[生成データ選択]      ⇒全て、HP-RTL/GL2での出力となります。    ・[図面登録/合成機能]      ⇒本機能は、削除しました。 3. BrainTech 8181/8090、DocuWide 2050/2051/6030/6050/5070以外のプロッタを   ご使用時の注意制限事項 本ドライバでは、「BT8181」「BT8090」「DocuWide2050/2051」「DocuWide6050」   「DocuWide6030」「DocuWide5070」の6機種をサポートしています。   これら6モデル以外をお使いの場合、下記の注意・制限事項をお読みいただき、 本ドライバをお使いください。 <注意・制限事項> メニュー上表示されるが指定しても無効となる設定項目があります。無効となる 設定項目は、以下のとおりです。尚、これらは運用に影響を与えるものではあり   ませんが、ご使用にならないでください。 また、お使いのプロッタで出力できない用紙サイズを「用紙の供給元とサイズ」で 指定しないでください。 @ DocuWide 4080 をお使いの場合 ⇒ ”DocuWide2050/2051”でプロッタを追加 【無効となる設定項目】 ありません。 A BrainTech 8030 をお使いの場合 ⇒ ”DocuWide6050”でプロッタを追加 【無効となる設定項目】 ・「フォルダー(紙折り)」の”ファン(単方向折り)””クロス(単方向折り)” ”特殊(単方向折り)”指定     ・「折り調整」の各項目     ・「回転してスタックする」「耳折りする」のチェック     ・「スタッカー」のビン指定 ・「用紙の供給元とサイズ」での供給元”手差し”指定 B BrainTech 8180, BrainTech 9180 をお使いの場合 ⇒ ”BT8181”でプロッタを追加 【無効となる設定項目】 ・「ドライバから出力制御する」をチェックして設定した全項目 …プロッタでコマンドエラーとなります。       誤って設定しても出力図面にエラー内容を出力しないためには、コントローラの       セットアップファイルパラメータで、本HDIドライバでご使用になるポートに該当       する論理プリンタの[LOG OPTION]の[Error Log]を「NO」にしてお使いください。 C BrainTech 8050, BrainTech9050 をお使いの場合 ⇒ ”DocuWide2050/2051”でプロッタを追加 尚、ご使用になるプリンタ(プロッタ)のポートで、PDLパラメータメニューの エラーズメンシュツリョクを「ON(ズメン)」にしてお使いください。 【指定できなくなる設定項目】 ・「用紙の種類」の選択 …紙質選択を切り替える場合は、予めBrainTech8050/9050側で紙質を指定し たポートを用意し、それに対応した紙質毎のプリンタ(プロッタ)を作成して おきます。印刷時に、使用したい紙質に合わせてプリンタ(プロッタ)を選択 する事で紙質切り替えが可能になります。 「BrainTech8050/9050操作手順書」、「Windows Plot Driver ユーザーズガイド」 を参照し、次の手順で設定してください。 (1) 使用する紙質の数に合わせて、BrainTech8050/9050でポートを設定します。 例えば、普通紙・フィルム・トレペを使用する場合は3つのポートを用意し、 それぞれのポートで、PDLパラメータメニューのキュウシシュルイに各紙質、 キュウシセンタクジョウケンに「サイズ+シュルイ」を設定します。 (2) Windows上で「スタート」>「設定」>「プリンタ」を選択し、「プリンタの 追加」メニューから、(1)で設定したポートに対応したプリンタを作成します。 (別途Windowsのプリンタドライバーが必要です) 紙質の数に合わせてプリンタを作成してください。 (3) HDIドライバーを用いてAutoCAD上にプロッタを作成します。 その際、指定するポートを(2)で作成したプリンタに設定してください。 (プロッタ名設定時には、紙質がわかりやすい名称をお勧めします) 【無効となる設定項目】 ・「ドライバから出力制御する」をチェックして設定した全項目 …プロッタでコマンドエラーとなります。 D Fuji Xerox 4024 II をお使いの場合 ⇒ ”DocuWide5070”でプロッタを追加 【無効となる設定項目】 ・「ドライバから出力制御する」をチェックして設定した全項目 …プロッタでコマンドエラーとなります。       誤って設定しても出力図面にエラー内容を出力しないためには、コントローラの       セットアップファイルパラメータで、本HDIドライバでご使用になるポートに該当       する論理プリンタの[LOG OPTION]の[Error Log]を「NO」にしてお使いください。 E Fuji Xerox 4036 をお使いの場合 ⇒ ”DocuWide6050”でプロッタを追加 【無効となる設定項目】 ・「ドライバから出力制御する」をチェックして設定した全項目 …プロッタでコマンドエラーとなります。       誤って設定しても出力図面にエラー内容を出力しないためには、コントローラの       セットアップファイルパラメータで、本HDIドライバでご使用になるポートに該当       する論理プリンタの[LOG OPTION]の[Error Log]を「NO」にしてお使いください。 4. 使用上の注意制限事項 @ プロッタの対応ファームウエアバージョンについて HDI2006ドライバから印刷を行なう場合、プロッタのファームウエアは次のバージョン であることが前提となります。 (1) Fuji Xerox 4024 II/4036    HPGL版   Version4.2.3以降 ネットワーク接続を行なう場合は    E-net PrintService   Version2.2.2以降 (2) BrainTech 8180α/9180α+マルチファンクションコントローラ    HPGL版   Version4.4.1以降 ネットワーク接続を行なう場合は E-net PrintService   Version2.4.0以降 (3) BrainTech 9050   Version03A以降 (4) BrainTech 8050   Version01B以降 (5) BrainTech 8030EP/8030MF/8090コントローラ搭載のモデル 全てのバージョン (6) DocuWide 2050/2051   全てのバージョン (7) DocuWide 4080   全てのバージョン (8) DocuWide 6050/6030 全てのバージョン (9) DocuWide 5070 全てのバージョン A ラスターを含む出力の場合のPC上のメモリーは、AutoCADの動作環境に画像ファイル 容量+32MBが最低必要となります。 B カスタム用紙を設定する場合は、幅が高さよりも大きくなるように(横長の用紙で) 設定してください。縦長の出力が必要な場合は、カスタム用紙は横長で設定し、 出力時に図面の方向を「縦」にして出力してください。 C 大きなサイズのOLEオブジェクトを含む図面の印刷時にメモリー不足でフェータル エラーが発生する場合は、プロッタ環境設定の以下の項目を変更してください。 ・ [ベクトルグラフィックス]の[解像度]を"400dpi"から"200dpi"に落としてください。 ・ [ラスターグラフィックス]の[OLE(O)]を"6(最適)"から下げてください。 D 画像を透過性:OFF(規定値)で画像を貼り付ける場合、画像を回転して貼りつけると、 貼りつけた画像を透過性:ON指定したものとして扱い、画像の下にある図形も印刷します。 画像を透過性:OFF(規定値)で画像を貼り付ける場合で、画像を回転しないで貼り付けた ときには、貼り付けた画像は透過せず下の図形を隠して印刷できます。 E BrainTech8181/8090で赤出力を可能にするには、次の設定を行ってください。   ■HDIドライバのカスタムプロパティでの設定:    ・「プラス1カラー(赤)を使用する」のチェックボックスをチェックしてください。    ・塗り潰し図形、および、TrueTypeフォント文字を赤印刷する場合は、「塗りつぶし:     ハーフトーン」を選択します。   ■AutoCAD上での設定:   (1)印刷スタイルテーブルを使用する場合     ・オブジェクトの色を「オブジェクトの色を使用」から「Red」に変更した図形が      赤印刷の対象となります。      オブジェクトの色が「Red」もしくは「インデックスカラー:10」のものは、      「オブジェクトの色を使用」でも、赤印刷されます。     ・[ディザリングを使用]を「オン」にしてください。      「オフ」では赤印刷できません。     ・[グレースケールに変換]を「オフ」にしてください。      「オン」では赤印刷できません。     ・[濃淡度]を「100」にしてください。      「100」以外では赤印刷できません。   (2)印刷スタイルテーブルを使用しない場合     ・図形のオブジェクトの色が「Red」もしくは「インデックスカラー:10」のものが      赤印刷の対象となります。   ■プロッタの論理プリンタでの[カラー・オプション]設定(Print Services on Web):    ・「2色機能:有効にする」のチェックボックスをチェックしてください。    ・「ラスター・データ色」を「赤」に設定します。    ・「ラスター・データ色の優先度:コントローラの設定を使用する」のチェックボックス     をチェックし、「ベクターマップ:RED」と「ラスターマップ:RED」を「赤」に設定     してください。 F 古いバージョンで作成された図面をプレビュー後、マウスの右クリックで表示される   ポップアップメニューから[印刷]を選択時、アプリケーションエラーやフェイタルエラー   となる図面があります。この場合、AutoCAD上の以下の設定をしてください。   (1)AutoCAD上のツールメニューから[オプション]を選択し、[印刷とパブリッシュ]    タブ内の「バックグラウンド処理のオプション」の「印刷」をチェック (2)印刷ダイアログ内「印刷オプション」の「バックグランド印刷」をチェック 4. リリースに伴う変更点 【Ver.1.0.0】   AutoCAD 2006, AutoCAD LT 2006, および AutoCAD 2006 ベースのデスクトップ製品   対応HDIドライバーの初期リリースバージョンです。